パート3:自然 – 時間、土、海、木の香り
花のような優しさや、熟した果実のような甘さではなく、大地の静けさ、湿った森の香り、高地の早朝の冷たい空気を思わせる香りを持つお茶があります。
最初はなかなか感じられませんが、少し置いておくと、とても独特で深く、そして…とてもリアルな香りの層が広がります。
🍃 キノコ – 時の香りが立ち上る
長年貯蔵された古いお茶によく見られます。時とともにお茶はゆっくりと発酵し、ドライで深みのあるキノコの香りが生まれます。まるで長い間開けられていない古い木製キャビネットの香りのようです。きつくもなく、強くもなく、ただくすぶっていて、まるで昔の記憶のように長く残ります。
🍃 海 – クロロフィルと露の塩気
この香りは抹茶や緑茶の粉末に最も強く感じられます。若い葉にはクロロフィルが豊富に含まれており、海藻のような香りとほのかな旨味が生まれます。これはお茶を淹れる際に好まれる香りの層の一つで、特にミルク、クリーム、新鮮なフルーツと組み合わせるとより一層引き立ちます。
🍃 土と苔 – 山の涼しく湿った空気
高山の烏龍茶やよく発酵した紅茶を淹れると、苔の香り、雨上がりの森の地面、山頂の朝露の澄んだ感触を思い起こすことができます。この風味は、純粋で軽やかでありながら深い、言葉では言い表せない、しかし忘れられない体験を呼び起こします。
🍃 木の香り – 豊かで温かみのあるベースノート
乾いた木、ローズウッド、湿った木の香りなど、この香りは飲む人の感情を自然と繋ぎます。お茶において、木の香りは香りだけでなく、重厚感、落ち着き、深みといった感覚も持ち合わせています。紅茶、ウーロン茶、古茶など、発酵や保存方法によって、この香りの層を帯びたお茶は様々です。
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