パート1:花の香り ― 一杯のお茶に宿る優しい響き
🌸 お茶を一杯飲んで、こう思ったことはありませんか?
「なんて蘭の香りのお茶なの!まるで口の中に花畑が広がっているみたい!」
あるいは、香りを嗅ぐだけで心が安らぐ時もあるでしょう…
ジャスミン、蘭、キンモクセイ…といった花の香りは、偶然に生まれるものではありません。
それは、お茶の風味のシンフォニーを奏でる「指揮者」である発酵者の、細心の注意を払った洞察力と大胆な決断の結果です。
発酵の段階で、生茶は変化し始めます。
ほんの数時間のずれで、香りは消え去り、全く異なるレベルへと移行することもあります。
そしてその瞬間、職人は深く耳を傾け、嗅覚を駆使し、茶葉のあらゆる微細な動きを繊細に感じ取り、求める「香り」を選び取り、それを保持しなければなりません。
「魂を保った」茶葉は、酵母を殺すために加熱処理され、選ばれた香りのメロディーを最終的に確定させます。香りが失われないようにするためです。
トリ・ヴィエットでは、お茶は丁寧に「精製」され、古い繊維、葉の破片、小さな茎など、香りを濁らせる原因となるものを取り除きます。
まるで音符が明瞭に響くように、雑音を遮断するようなものです。
☘ お茶は語りかけます。しかし、それは作り手が耳を傾ける時にのみ語りかけます。
もしあなたがトリ・ヴィエットのウーロン茶や緑茶を一杯飲むと、優しい花の香りが漂い、心を動かされたことがあるなら、おめでとうございます。あなたはまさにお茶の魂の一部に触れたのです。
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